Pixel 4aをeSIMとNFC中心にレビューする

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端末の入った箱に加え、セットアップガイドが同梱されていた(セットアップガイドはPDFでも公開されている)。インカメラの黒丸を逆手に取った壁紙がいくつかプリインストールされていて面白い

予約開始日(8月14日)の午前に予約したPixel 4aが無事初日に届いたので、発売前のニュースサイトの記事には載っていなかったeSIMやNFC関連を中心にレビューします。予約時の到着予定は8月27日でしたが、20日の6時頃に発送メールが来て、20日の午前に受け取れました。

eSIM編

国内で利用できるeSIM対応の通信サービスはIIJ楽天モバイルがありますが、今回は既存の物理SIMに入っている楽天モバイルの回線をeSIMに切り替えて入れることにしました。楽天モバイルの公式サイトの「楽天回線対応製品」にも対応製品として掲載されています。

物理SIMはワイモバイルのn111を使います。初回のセットアップ前に入れて、APNは自動で設定され問題なく使えるようになりました。Twitterではn101のSIMでうまくつながらない人もいるそうです。

楽天モバイルのサイトでの手続き

マイページからeSIMへの手続きを行います。

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「SIM交換」メニューを選ぶ
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SIM交換の理由と交換後のSIMの種類を選ぶ。理由に紛失/盗難を選ぶと、新しいSIMが有効になるまで既存のSIMが緊急停止されてしまうので「その他」を選択
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手数料3300円が必要
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申込一覧の画面に戻ると、申込は「準備中」になっているが気にせず「開通手続きをする」を選択
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設定用QRコードが画面に表示されたらWebサイト側での手続きは終了

申込の「準備中」の表記が紛らわしい他は特に引っかかるところはありませんでした。 [楽天モバイル] eSIMプロファイル ダウンロードのお願い というメールが後で来ますが、このメールによるとeSIMプロファイルの有効期限は120日だそうです。

Pixel 4a側での操作

設定の ネットワークとインターネット > モバイルネットワーク 右にある + ボタンからeSIMを追加します。

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eSIMのダウンロードの前に一度再起動が必要

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再起動するとSIM設定の通知が出るので、それを選んでQRコード読み取り画面まで進めます。

ここで楽天モバイルのマイページに出ているQRコードを読み取ります。

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QRコード読み取り後はしばらく設定に時間がかかり、それが終わると物理SIMとeSIMの両方を認識する状態になります。

どちらの回線でもVoLTEの音声通話の発信やSMSの受信が正常にできるようになりました。 Y!mobileを通話とSMSのデフォルト、データ通信は無制限の楽天モバイル側に設定してDSDVにして使っています。

NFC関連

Pixel 3aでは日本版はFeliCa、グローバル版はeSIMに対応と地域により仕様が異なるモデルがありましたが、Pixel 4aの日本版はFeliCaとeSIMの両方に対応しています。

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モバイルPASMO対応、マイナンバーカードも読み取れた

モバイルSuicaを以前の端末から移行した状態で、モバイルPASMOの新規発行を行い、SuicaPASMOの共存が可能であることを確認しました。 マイナンバーカードも読み取れました。AQUOS sense3 lite SH-RM12でマイナンバーカードを読み込んだときは政府公式の機種別の読み取り方に書かれている場所にカードを当ててもなかなか読み取りが進まなかったのですが、Pixel 4aではスムーズに読み取りが完了しました。

Pixel 4aのNFCリーダーの位置はGoogle公式のマニュアルマイナポイントのサイトに載っている写真の通り、指紋センサーの少し下にあります。

その他

一日使ったところでは、ミドルレンジの端末として十分であるように感じました。画面に埋め込まれたインカメラは特に気にはなりませんでした。 5GやWi-Fi 6(802.11ax)はまだ今後普及する規格なので今の段階ではなくてもよいかなと思いますが、防水は対応しているほうがよかったかなとは思いますね。

いくつか細かな点で気になったところがあったので、できれば店頭のデモ機で確認するほうがよいかと思います。

  • 指紋センサーで通知領域を下ろす機能が誤動作する割に、下ろしたいときに反応しない
    • 指紋センサーのくぼみがそれほど深くないため、手に水平に置いて使うとセンサーに指がかかって通知領域が出てしまうことがそれなりにありました。同様の機能はGalaxy S8やP30 Liteでも使っていましたが、一日に何度も誤作動することはなかったのでちょっと慣れる必要がありそうです。
  • 白い画面を斜めから見ると虹色になる
    • 初回のセットアップのような真っ白な画面を斜めから見ると虹色にぎらついて見えるのが気になりましたが、有機EL機なのでダークモード中心に使うことで回避することにしました。